にゃんこ先生の人間観察

にゃんこ先生の人間に対する厳しくて愛情深い眼差しを綴っています

スピリチュアルその1:Pの決断

今日は、なんか涼しい。空は水色で雲がゆっくりとながれている。カタツムリのような速度。

ペットのP(人間)に調達させた爪とぎ型ネコナベは心地よく、うたたねをするのには最適だ。小さなビニールボールが肉球にあたってひんやりとしている。

 

Pは長年、スピリチュアルというものに取りつかれていたようだ。

取りつかれているというのは、私(にゃんこ先生、猫)の偏見かもしれない。

スピリチュアルを探求してきたと言い換えよう。

山のようにスピリチュアル関係の本が部屋にある。

そして、お金と時間をかけて国内外に出かけている。

 

しかし、最近、Pはスピリチュアルをあれこれと探求しても、迷走するばかりで苦しくなり、現実逃避になってしまうことに気がついたようだ。

そして、前から行っていた瞑想だけにしぼり、他は一切かかわらないように決断した。

すでに、スピリチュアル系の仕事はやめている。Pによると仕事を辞めた理由は

「お客のマイナスエネルギーを受けるし、負の話は聞きたくない。お客は自分に都合の良い話がほしいだけ。スピリチュアル系の会社で働くと金儲けだけが目的で全くスピリチュアルが実行されない」という。

Pは仕事をやめてからも、まだスピリチュアルを探求していたが、すべて気に入らない。むしろ、長く関わっていると、そのグループや組織の「金儲け主義」が見えてくる。スピリチュアルをビジネスとして金儲けをする物質主義的で利己的なものが見えてきたようだ。せっせとスピリチュアルなグループや組織に貢いで、「金儲け」に貢献していたことを恥じていた。

そして、瞑想だけにして、真の生き方を探求するのではなく、実践したいそうだ。

Pは、真理や叡智に関しては自分で探求し、他者に頼らないと決めたという。

ただし、Pの内心は、「金儲け主義」であったにしろ、それを見抜かず、師匠に忠誠を誓って信仰の道を真面目に歩んでいる人たちと別れるのは辛い。そして、Pに対して師匠から「カルマが悪いから離れたのだ」などということも言われることが目に見えている。

「金儲け主義だ、教えは低レベルの内容だ」と戦線布告したい気持ちもあるが、利己的で物質欲にまみれた者たちを相手にすべきでなく、自分がすべき責任をすることを第一目標にすると決めたようだ。

 

私、にゃんこ先生からPを見れば、問題はPにある。

Pの精神力と意志力の弱さが、そうしたスピリチュアルな場所を見つけるのだ。だが、そうした体験を積むことによって、Pはスピリチュアル・ビジネスの内実を知ったわけだし、スピリチュアルな多様なことを信じても、Pにとっては結果的に良くなかったので、自業自得だと思う。

まあ、Pが心を整理して出直せたのだからよかったと思う。

 

人間は複雑怪奇だ・・・。

 

にゃんこ先生